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事実は何だ?
2015年12月25日(金)
以前の会社でIT部門の責任者をしている時に、システムトラブルやインシデントが起こると、まず口にすることが
この言葉でした。「事実はどうなの?」もし報告に来た担当者が自分で現場に行って見ていないのであれば、
尚更です。最終的には、自分で現場に行き、自分で見て、自分で考えることが判断するにあたって如何に大事か
というのは嫌というほど体験してきました。
もし、上司がどうしても事実を自分の目で見られずに意思決定をしなければいけない時には、報告者の説明力が
大きな要因になります。恰も意思決定者が見てきたように報告者は説明し、納得させるしかありません。
何故、事実が大事なのでしょうか?それは事実は不変だからです。事実からしか次の判断を導き出すことはできません。
私は、ゴルフをするのですが、同じような場面に多々出くわします。ティーショットで右の林方面へ
「ふぁー!!」との大きな声。ここで真っ先にしなければいけないことは、ショットの反省でも言い訳でもなく、
まずボールがどこにあり、どんな状態かという「事実」を確認します。それによって、次の戦略やマネジメントの
意思決定ができるのです。この「事実」抜きには次のショットを打つことはできません。
新聞やテレビのニュースでもその内容を判断するためには、できる限りの「事実」を集め、自分で判断をします。
放送内容や記事を鵜呑みにはしません。あくまでも事実にこだわり、事実から自分の考えを組み立てるように
しています。
2015年12月25日 銀座にて 野口雄志